その業者は大丈夫?屋根修理の悪質トラブル事例と回避マニュアル
屋根修理 川口市での相談でも共通する悪質トラブルの典型は、無料点検を口実に不安を煽って高額契約へ誘導し、見積を「一式」で曖昧にしたまま着手金を先取りし、実際の工事は未施工や手抜き・水増し請求で利益を上げる流れだ。玄関先で「今すぐ直さないと雨漏り」「台風で棟板金が浮いている」「火災保険で自己負担ゼロ」などの文句が出たら要注意で、屋根に上げる前に身分証・会社所在地・固定電話の有無を確認し、訪問販売なら書面と日付のある説明があるかを見る。回避の核心は“書面化・数量化・同条件化”で、見積は実測の展開図に基づく屋根面積、棟・谷・ケラバ・軒先・壁際など役物延長、足場の面積と日数、撤去産廃の体積を数値で明記させ、仕様は屋根材のメーカー・品番・色番、下葺き材(改質アスファルト等)の品番と重ね幅、谷・水切り板金の材質と板厚、棟下地の種類、ビスの種別とピッチ、シーリングの種類、換気棟や雪止めの有無まで具体化して各社同条件で比較する。工程では高圧洗浄と下地処理、塗装なら下塗り・中塗り・上塗りの回数と乾燥時間、スレートの縁切り(タスペーサー)の入数、カバー工法なら捨てルーフィングと通気層、葺き替えなら野地差し替えの想定数量を明記し、追加費用が発生する条件(高所・夜間・産廃増・取り合い不良の発見時など)も先に書いてもらう。打合せでは数量の根拠、ルーフィングの品番と重ね幅・立上り寸法、谷・壁際のやり替え範囲、棟下地は木か樹脂か、ビスはステン防水ビスでピッチ何mmか、足場の延べ面積・メッシュ・昇降設備の内訳、産廃の品目と体積・運搬先、雨天順延時の費用、保証の対象と年数・再訪費用の有無を質問し、資料提示を求める。工事写真は前・中・後で全景→中景→近接を定点で撮影し、契約書・仕様書と突き合わせ可能な形で提出させ、支払いは前金100%や不透明な着手金を避け、着手金は総額の30%以内→材料搬入後に中間金→完了検査と写真提出後に残金の流れが安全。火災保険を絡めた勧誘も「保険で0円」「全体葺き替え前提」などの過剰提案に注意し、手続きは自分または正規代理店で進め、業者には見積と写真提供までに留める。万一契約してしまった場合は名刺・録音・見積・契約書・工事写真・メッセージ履歴を保全し、仕様と違う施工は赤入れで明確化して是正・減額を文書請求、訪問販売に該当すればクーリングオフ期間内の書面通知で解除を検討する。最終判断は価格の安さではなく「数量の根拠」「仕様の具体性」「工程と安全計画」「保証の運用実績」「書面の整備度」で行い、納得資料が揃わない会社とは契約しない——これが屋根修理の悪質トラブルを避ける最強のマニュアルである。